ヘッドマウントディスプレイ 『 エアスカウター 』が日経デザイン8月号に掲載されました
およそ7年ほど前(2006年)から携わる機会を得て、2012年にブラザー工業株式会社様から発売された ヘッドマウントディスプレイ 『 エアスカウター 』が、今月の日経デザイン8月号に掲載されました。
まず前提としてあった事は、
1.眼鏡ショップを通じて売るものではない = 顔に合わせたフィッティングが出来ないため、極力フィッティングフリーを目指す
2.オーバーグラスとしても使用可能 = フレームの幅を広げて、眼鏡の上にも掛けれる様にしなければならない
3.ディスプレイ本体の重量約30gがフレームの片側に乗っても、フレームが歪まない
という点があり、特にフィッティングフリーを目指す所で、度々試作を重ねて苦労していた覚えがあります。
テンプルのバネ部をなるべく長く確保する事で、結果的には顔の小さい人・大きい人のだいたいの範囲はカバーできるようになったのですが、それでもその範囲を超える顔の小さい人には、別部品のアタッチメントを付けて~という解決法を図っています。
目前に透過型の大きなディスプレイが浮かび上がり、視線をずらすとディスプレイが見えなくなるヘッドマウントディスプレイは、ユニットやバッテリーがもっとコンパクト化されれば眼鏡側の形も変わっていくでしょうし、まだまだ発展の余地のある分野だと思います。
現状では産業用途が主でしょうけれど、『ここにぬりえがあるじゃろ – Togetter』でも取り上げられている『colAR Mix』のような、拡張現実を活用したアプリとも相性が良さそうですし、広告を上手く取り込めれば新しい広告モデルとしても活用できそうな…。
今も別のメーカー様からのデバイスメガネに取り組ませて頂いておりますが、またこういったお話が御座いましたら、得意としている3次元CADを活かして挑戦していきたいものです。
【網膜に直接映像を投影するメガネ型シースルーディスプレー : DigInfo】
- ≪前の記事 (Previous Post)
-
Adobe IllustratorCS6 で、ドロップシャドウがベタ面になってしまうバグの対処法
- 次の記事 (Next Post)≫
-
金沢美術工芸大学 同窓会 福井支部展2013 のお知らせ
コメントを残す