電脳メガネサミット
明日8月4日(土)、13時から鯖江市文化センターにて鯖江市主催の「電脳メガネサミット」が開催されます。
電脳メガネって?と思われるかもしれませんが、電脳メガネとは眼鏡型のウェアラブル(身に付けられる)コンピューターのことを指し、眼鏡を通してインターネットやネットワークに接続し、様々な情報をやり取りする技術を搭載したメガネの事を言います。
2007年のアニメーション「電脳コイル」で使用されていたそうですが、アニメ「ドラゴンボール」に出ていたスカウターもイメージは近いかもしれません。
鯖江は眼鏡の産地という事もあり、オリンパスやニコンなどなど色んなメーカーから、こういった電脳メガネ、ヘッドマウントディスプレイを鯖江の眼鏡メーカーと共同で作るという話はありましたが、今年の4月にはGOOGLEも電脳メガネ「Project Glass」の公開テストを発表したりと、電脳メガネの分野も次第に活気付いてきたように感じます。
GOOGLE Project Glass
(via: GOOGLE )
私もおよそ4年ほど前から、愛知県のブラザー工業株式会社様と協同でヘッドマウントディスプレイのデザインや設計に携わる機会に恵まれ、昨年から「AiRScouter(エアスカウター)」の名称で、産業支援用のヘッドマウントディスプレイとして、発売されています。
裸眼のユーザーと眼鏡を掛けたユーザーに対して、同じようにディスプレイユニットを配置するため、眼球やディスプレイユニットの位置を弊社で使用している3DCAD「Rhinoceros」で作図しながら、デザインと設計を進めていきました。
裸眼のユーザーは、レンズ部品が装着された状態で使用し、眼鏡を掛けているユーザーはレンズ部品を取り外して使用できるようにしています。
ただ眼鏡を掛けたユーザーは、矯正用眼鏡の上にヘッドマウントディスプレイのメガネフレームを掛ける状態となり、天地や枠幅が大小様々な矯正用眼鏡に干渉しないようにする所などで、非常に苦労した覚えがあります。
他にも、顔の大きな人・小さな人に対応させるために極力フレームのバネ性を確保しつつ、重量物であるディスプレイユニットを保持するフレームにするために、いくつも試作を作り比べました。
今にして思うと、あんな方法もあったなぁ~(遠い目)という感じですが、またいつか機会があれば気持ちを新たにアイデアをまとめたいと思います。
こういった技術はまだまだ過渡期であり、時が進むにつれバッテリーやユニット、内部基板や配線などの小型化・軽量化が進むでしょうし、産業支援やゲーム・メールなどの対応したアプリケーションの開発が待ち遠しい所ですが、GOOGLEのProject Glassにもあるように、APPLEのアプリ「Siri」や、NTTdocomoのアプリ「しゃべってコンシェル」のような、音声を認識し操作するアプリケーションと相性が非常に良く、携帯の操作や地図案内、ナビゲーションなどをハンズフリーでも行えるようになっていくと考えています。
電脳メガネの分野は眼鏡の進化した1つの形だと思いますし、私もこういった分野でも産地の活性に役立てたら、と思っています。
以下、近年の他社製ヘッドマウントディスプレイをいくつか。
NIKON 【UP-300】
眼鏡に付けるだけがヘッドマウントディスプレイじゃない!という感じでしょうか。
こういった方式以外にもヘアバンド式・カチューシャ式・ヘルメット式等色んな方式が存在しています。
OLYMPUS 【MEG4.0】
こちらはだいぶコンパクトになっている雰囲気。少し上を見上げながら映像を見るという感じに見えます。
(via: Engadget )
NTTdocomo 【AR Walker】
かなりコンパクトですね。docomoだけあって、スマートフォンアプリとの連携もまだやりやすそうです。
電脳メガネサミット、宜しければ是非(回し者ではありません><)。
日時:8月4日(土)13時~
場所:鯖江市文化センター(めがね会館隣)
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