Rhinoceros でのモデリング手法の1つ スカラプティング (スカルプティング) を勉強中
弊社で活用しているCAD、 Rhinoceros でのモデリング手法の一つである スカラプティング (スカルプティングとも言うのかも…)を、やっとという感じですが只今業務に取り入れつつあります。
今まではひたすら継ぎはぎしながら面を張っていく手法(裁縫のパッチワークに似ている事から、某所ではパッチワークサーフェスモデリングと呼ばれている手法)でもって、3Dデータを作っていたのですが、より滑らかな連続性を持つ曲面を作りやすく、なおかつ後々に修正が入った時に対応しやすくする事を考慮して、取り入れています(これはこれで簡単という訳ではありませんが)。
Rhinocerosによるパッチワークサーフェスモデリングの例
Rhinocerosによるパッチワークサーフェスモデリングの例2
パッチワークサーフェスモデリングそれ自体は、各箇所の断面形状を指定の形状に合わせてモデリングしやすいという利点もあるのですが、いかんせん修正が入った場合、面の繋がりを良くするために隣り合った面だけでなく、広範囲にわたって面を張り直す事が度々あります。
それに対して スカラプティング ( スカルプティング )という手法は、曲面に制御点やノットを追加したり間引いたり、またそれらの位置を動かしたりしながら、滑らかな曲面を形作っていく方法で、 次数 や UNV方向 を少し理解できるようになってくると、パッチワークサーフェスモデリングでは作成しづらい(※出来ない訳ではありません)曲面が形作れるようになります。
Rhinocerosによるスカラプティング(スカルプティング)の例1
Rhinocerosによるスカラプティング(スカルプティング)の例2
正面も上面も裏面も、全てを1つの面としてスカラプティングで作ってしまうと、私の場合は後々の修正に対応しづらく感じるため、正面と側面と裏面は分けて作っておいたりしていますが、パッチワークサーフェスモデリングと組み合わせて使うと、とても良い感じに活かせつつあります。
スカラプティング(スカルプティング)の簡単な例
作りたい形状によって、押し出す方向など考慮しないといけない点も多いですし、覚えないといけない事も当然増えるのですが、もっと早くに取り入れておくべきだったなぁ~と反省しきりです。
平面で作った形状を、曲げたサーフェスに合わせて変形させる事もできますね :)
Rhinocerosによるスカラプティング(スカルプティング)の例3
Rhinocerosによるスカラプティング(スカルプティング)の例4
Rhinocerosによるスカラプティング(スカルプティング)の例5
既にいくつか眼鏡や雑貨などの業務にも使っていますが、有機的なラインの多い眼鏡にも適した手法かも知れません :)
最後に
ひとくちに 3Dデータの作成 といっても、サーフェスモデリングやソリッドモデリングの他に、以前取り上げたスカルプト(粘土コネコネ)もあったり、他にもただ今絶賛勉強中のポリゴンモデリングなどもあったりと、用途に合わせて使い分けていけるととっても楽しくなりそうです。
あ、ちなみに先日の事ですが、独立してから無事13周年を迎える事が出来ました。
思えば独立当初は眼鏡のデザインを提案する事しかできなかったのですが、今では ヘッドマウントディスプレイ用フレーム や 中に基盤・バッテリーを入れるデバイスメガネ のデザイン や 3Dデータの作成 、 ウェブサイトのデザイン・構築 等々と、割と幅広いご依頼を頂ける様になり、また今承っているものでも西は広島、東は青森など、日本全国からウェブサイトを通してご依頼頂けるようになりつつあり、嬉しい限りです。本当に有難う御座います!:)
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お気に入り: Royal Enfield 仕様の原付バイク(ベース車両: YAMAHA YB-1 )
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