簡易 マスクやフェイスシールド について
コロナウイルスに対処する医療現場で マスクやフェイスシールド などが不足しているという声が聞こえ始め、それを受けてここ数週間で、モノ作り界隈の方たちからは色んなアイテムやHOW TOが公開されています。
ウイルスを防ぐには手洗いやうがいはもちろんですが、まずはマスクでウイルスの侵入を防ぐという事で、市場からはマスクがあっという間になくなり、高値で転売されるという騒ぎも起きてしまいました。
そうした状況の中で簡易的に作れるものから3Dプリンターを活用した本格的なものまで(データは各サイトからダウンロードして、自分でもプリントを試すことができます)、たくさんあり過ぎてとても追い切れていないのですが、メモも兼ねてまとめておこうと思います。
こうした動きの1つ1つが備えとなって、医療現場の道具の不足が改善されることを願いつつ。
このページの目次
1: 簡易マスク について
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こちらは靴下を加工して作る簡易のマスク。
材料を買い出しに行くにも感染のリスクはあるため、まずは家にあるものを素材に簡単に作ることができるのはとても素晴らしい。
要らなくなった靴下とハンカチ等を使えば、材料費ゼロ円じゃないでしょうか(隙間からのウイルスの侵入はあまり防げそうにないため、あくまで一時しのぎですが)。https://twitter.com/JayendrasPOV/status/1248129751882981376
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100均で販売されているような帽子クリップ等でも簡単に作れそうな、マスク(の紐)。ガーゼ部分はハンカチなどで代用が可能で、ローコストで素晴らしい。
日本製マスク用ストラップ「なんでもマスク」登場。ゴムひもの端についたクリップを生地の端に留めることで、ガーゼやクロスが簡易マスクに早がわり。洗濯して繰り返し使えます→https://t.co/Oe3478Y2DB pic.twitter.com/o9EBVsIxp6
— イベントチェッカー製作委員会 (@event_checker) April 11, 2020
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こちらは割と早い時期から3Dデータを公開されていた 株式会社イグアス 様の3Dプリンター製マスク。
ゴム紐やガーゼを用意する必要は有りますが、3Dスキャンした顔のデータを元に設計されたマスクのデータを無償公開されています。弊社所有の3Dプリンターで出力してみました。
イグアスさんの3Dプリントマスクを出力。
男性用マスクは割と大ぶりな感じで、口以外をなるべくぴったりと押し付けるように覆う感じ。
鼻周辺の隙間は個人差が出る所なので、ガーゼ素材などで塞いで使用した方が良さげ。https://t.co/BSTaA0mx3h#mask #マスク #3dprint pic.twitter.com/MKWNg2aWJP— 池田武史 / iDesign Studio / 5cc – デザイン・3D設計・3Dプリント❤️ (@5cc_design) April 13, 2020
鼻回りの隙間は個人差が大きく出るため、ガーゼ(ハンカチ)を詰めるか、マスクをドライヤーの熱で曲げる(この場合は材質はABSよりもPLAの方が良さそうです)等の必要は有りそうです。
フィラメント式の3Dプリンターは薄い肉厚の造形には不向きな傾向があるので、造型温度を上げるなど設定を詰めないと造型失敗や使用中の割れに繋がるので注意が必要です。
3Dプリンターはまだそれほど普及していないので、利用できる人が限られる難点もありそうです。 -
こちらも3Dプリンター製のマスク「PITATT」。
出力して見ると、向きやパーツの取り付け方などとても丁寧に設計されていることがよく分かります。
こちらも3Dデータは無償で公開されています。弊社所有の3Dプリンターで出力してみました。
こちらはPITATTさんの3Dプリントマスク。
イグアスさんのよりは口元に空間があり話しやすいか。
鼻周辺の隙間は個人差もあるので、万人に対してピタッと塞げるものではなさそうに感じる。
パーツの分割やガーゼの挟む方法など参考になります。https://t.co/TaNmwA2MW1#mask #マスク #3dprint pic.twitter.com/CIl0U1IHhg— 池田武史 / iDesign Studio / 5cc – デザイン・3D設計・3Dプリント❤️ (@5cc_design) April 13, 2020
2: フェイスシールド について
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尊敬するデザイナーである 吉岡徳仁 氏 が発表されていた、眼鏡に掛けるフェイスシールド「 Easy-to-make FACE SHIELD 」。
簡単に手に入る(自宅にもありそうな)素材で簡単に作れるのが素晴らしい。
PDFデータをダウンロード・印刷して、PETシートやクリアファイルにあてがって切り抜くだけで完成します。https://twitter.com/TokujinYoshioka/status/1249999095730565121
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こちらは上記の 吉岡徳仁 氏の公開されていたフェイスシールドを元に私がテンプレートを改変した、マスクに引っ掛けるフェイスシールド「 EZ SHIELD 」
A4サイズのクリアファイルにテンプレートを挟んで切り抜くだけで、2枚の簡易フェイスシールドが出来上がります。※データは随時更新中。
こちらに関しては「欲しい」「使ってみたい」という医療関係者や介護施設などの方がいらっしゃいましたら、数に限りは有りますが無償でお渡しできるように準備しますので、ご一報ください。マスクに引っ掛けて使用するフェイスシールドのテンプレートを作ってみたのですが、需要は有るでしょうか?
必要なのはA4サイズのクリアファイルか、0.2mmPET(または塩ビ)シート。
ハサミ、穴あけパンチだけで作ることができます。https://t.co/4ylMnUoVgA#コロナウイルス #フェイスシールド pic.twitter.com/m5sHtT97h8— 池田武史 / iDesign Studio / 5cc – デザイン・3D設計・3Dプリント❤️ (@5cc_design) April 17, 2020
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こちらは東日本大震災の際、非常時に生き延びる知恵を集めた OLIVE (その後、東京防災に繋がります。無料なのでぜひご一読ください。)を立ち上げた NOSIGNER 氏による PANDAID から。
A4サイズのクリアファイルから1つ作ることができます。 -
石垣市長の中山よしたか氏からは、カードケースまたはクリアファイルと、カチューシャを使った簡易のフェイスシールドの作り方が。
こちらもローコストで素晴らしいですね。石垣市フェイスシールドの作り方#フェイスシールド #コロナに負けるな pic.twitter.com/02x8Fc9IXn
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) April 18, 2020
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デザイナー仲間でもある脇さん(Taylor with Respectという眼鏡ブランドも展開されています)が公開された、眼鏡のデザインのノウハウを活かしたフェイスシールドクリップ。
3Dプリンターは必要ですが、シールド部はクリアファイルが使用できます。 -
こちらも3Dプリンターで作る、フェイスシールド。3Dデータはツイッター内のリンクからダウンロードできます。
内科医の父に頼まれて3Dプリンタを使ったフェイスシールド作ってみた
阪大が公開してるデータをプリントしたらめっちゃいい感じ
クリアファイルをちょっと切ってはめるだけで完成
好評だったので看護師さん用にもプリント中https://t.co/NZltGdY8W6 pic.twitter.com/n0J1wiAc2h— けまこ (@kema1015) April 15, 2020
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3D PRINT FACE SHIELD はFacebookで公開グループとして投稿されている、主に3Dプリンターも使ったフェイスシールドについての投稿です。
データも公開されている方が多数いらっしゃるので、何か参考になる事もあるかも知れません。
3: 簡易人工呼吸器具 について
こちらは簡易人工呼吸器、と言いつつ装置としては簡易ではないのですが、これでも簡易と呼ばせてしまうのは正規の人工呼吸器の複雑さ、精密さによるもの。
敬愛するデザイナーである富山大学の内田先生が現在急ピッチで進められている 簡易人工呼吸補助具や防護マスクなどのセットでデータも公開されているので、ご協力いただける方は下記のFacebookの埋め込みから、直接のご連絡をお願い致します。
医療崩壊が起きてからでは間に合わないので、今のうちにできる事をやっておくという姿勢が素晴らしく、私も今から3Dプリントの協力など申し出てみようかと思います。
恐らく探すともっとたくさんのアイデアが見つかると思いますが、ひとまずはここまでとします。
基本的には 簡単に作れるもの から順番に並べました。
一番良いのはこれらの簡易的なものを使うのではなく、ちゃんとした正規品のマスクなどを使うことなので、正規品が手に入るまでの一時しのぎとして使うのが良いのでしょう。早く供給が追い付き、医療関係者や一般にも出回るようになると良いですね。
私も自宅にあるマスクが無くなれば、こうしたものも検討して見ようかと思います。
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