ふくい理数グランプリ 入賞トロフィーのデザイン・設計

福井県の小学生・中学生・高校生の学力は、日本全国でも常にトップクラスを誇っています。
そんな彼らの「 考える力 」・「 論理的思考力 」・「 表現力 」を育むことを目的に、「 ふくい理数グランプリ 」は毎年開催されており、その大会で使用される 入賞トロフィー のデザイン・設計を担当させていただきました。
デザインのポイント
- 限りある時間と再挑戦の象徴「 砂時計 」を構成要素に採用
時間は有限である一方、失敗しても砂時計をひっくり返せばまたやり直せる - そんな「 挑戦 と 再挑戦 」の精神を象徴しています - 数学の美しさを形に
円・楕円・放物線など、数式から導かれる美しい曲線を、シンプルな部品構成でスタイリッシュに表現 - 終わることのない努力「 メビウスの輪 」
努力は終わることなく続いていく - その意味を込めて、「 メビウスの輪 」のイメージをシンボリックに表現 - 福井が誇るメッキ技術との融合
世界でもトップレベルのメッキ技術を持つ 清川メッキ工業株式会社 様とともに、素材と仕上げにもこだわり、美しい鏡面仕上げと耐久性を両立した仕上がりとなっています
ご提案以降、2025年の今も入賞トロフィーとしてお使いいただいていますが、その後ご縁があり 全国高校生プレゼンテーション甲子園 という、高校生のプレゼンテーション力を競う大会の入賞トロフィーとしても使用されています。
この 全国高校生プレゼンテーション甲子園 は、福井県出身の書家であり、ソフトバンクグループ株式会社の孫正義社長の右腕としても活躍された 前田鎌利 先生が審査委員長を務めておられます(ありがとうございます)。
素材・仕様
- 真鍮(メッキ仕上げ)
- 樹脂(漆+蒔絵)
- 砂時計(ガラス+金属粉 メッキ仕上げ)
知と挑戦の象徴となる、唯一無二のトロフィー
子どもたちの努力が実を結ぶその瞬間を讃えるために、手にしたときにしっかりと重みを感じられるような重厚感と、丁寧な仕上がりにこだわり、想いを込めて形にしました。
技術×教育を支える、清川メッキ工業株式会社
プロジェクトのパートナーである 清川メッキ工業株式会社 様は、3μm(マイクロメートル、0.003mm)の世界で、ナノメートル(0.000001mm)単位の 超薄膜メッキ 加工ができるような、日本屈指の技術企業です。
さらに、 ふくい理数グランプリ への長年の支援を通じて、未来を担う若者たちの育成にも尽力されているように、技術だけでなく企業姿勢も素晴らしく、今年2月には「 第11回ホワイト企業大賞 」で 大賞 を受賞されるなど、その取り組みも広く評価されています。
そんな清川メッキ工業株式会社様とは2018年の 福井しあわせ元気大会 の入賞メダルのデザインからのご縁で、今回のトロフィーだけでなく ロゴタイプ や 入賞メダル のデザイン・設計にも携わりました。
この ふくい理数グランプリ と 全国高校生プレゼンテーション甲子園 はこれからも、頑張る若者たちに光の当たる場として続いていくことを願っています。
WORKS一覧ページへ
コメントを残す